ニューヨーク・ブラックカルチャーfromハーレム

ニューヨーク・ブラックカルチャーfromハーレム

New York Black Culture Trivia
New York Black Culture Trivia 2007.12.02
堂本かおる の 『from ハーレム』 (No.85)

「オバマ in アポロ劇場 大統領にGo! Go!」

    以下はブログにアップした内容の、ちょびっと加筆版です。

    11/29 バラク・オバマ大統領候補(民主党)
    現イリノイ州上院議員
    ついにハーレム、アポロ劇場に!

    「ほんとはあんまり来たくないんだけどね……」という、オバマの つぶやきが聞こえてきそう。何故、来たくないかって? 黒人候補 が黒人贔屓をあからさまに見せると、白人有権者にそっぽを向かれ るから。まじめな話、大統領とは一国の最高責任者であって、特定 の人種グループの擁護者であってはならないのだ。

    とはいえ、さわやかスマイル・オバマも票獲得と資金確保に必死の 形相になってきた今日この頃。なぜなら、年明け早々の3日から予 備選が始まるのだ。だからこそ黒人のメッカ、ハーレムにもやって 来るわけで。

    今夜、アポロ劇場にオバマがやってくる。いやー、ハーレムのおば さまたちは手強いからねぇ、オバマ、いかに彼女たちを丸め込む か?

    いやいや、実はこのアポロ、完全にメディア向けのイベント+資金 集め。なんたってチケット50ドル。キャパ 1,500人で75,000ドル 也。本当にハーレムの一般の人々に自分をアピールしたいなら、 無料でやるでしょう。少し前にダウンタウンのワシントンスクエア でやったみたいに。

    ところで、ハーレムのおばさまたちは何故、熱烈ヒラリー支持なの か? おばさまたちが大好きなビル・クリントンより、よっぽど男 前なのに、何故「プレジデント・オバマ」はダメなのか(笑)?

    その答えは……
    携帯サイト「ソウルトレイン/ニューヨークの壷」に書きました。 ごめんなさい、その内容をここにコピペは出来ないので、ケータイ で以下にアクセスしてください。

    http://SoulTrain.JP 追記:
    オバマのアポロ劇場、チケット完売とは言え、予想どおり白人が多 かった。そして、ハーレムの顔役政治家たちの公式サポート宣言を 得ることも、予想どおり出来なかった。ある意味、正しい方向性だ と私は思う。最初に書いた通り、黒人票も必要とは言え、それに頼 ると大統領にはなれないので。

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    12/1
    ルディ・ジュリアーニ大統領候補(共和党)
    元ニューヨーク市長
    You Tubeディベート

    市長時代は黒人ニューヨーカーにとことん嫌われ、写真にチョビひ げ描かれて「ヒットラー」とか呼ばれてましたが、とうとう念願の 大統領選へ。しかし、目前には天敵ヒラリーが立ちふさがってい る。

    You Tube & CNN 主催の大統領選ディベート(共和党編)があっ た。なんたって1月3日に予備選の第一弾がアイオワ州であるの だ。お正月もへったくれもないのだな。こっちは本当に元旦オン リーで、2日から丸っきり平日だから。

    一般人が候補者への質問をビデオで作って You Tube に投稿、選ば れた作品が会場でスクリーンに写し出され、候補者が答えるという 形式。

    今のところ、共和党候補の中でいちばん支持率が高いのはジュリ アーニだけれど、コンサバな州では人気薄。なぜなら堕胎(OK)、 ゲイの結婚(OK)、銃規制(必要)など、共和党員と言えども、か なり民主党寄りのポリシーを持っているから。

    覚えているだろうか、ジュリアーニは9.11テロで大活躍して「ア メリカの市長」と呼ばれる前は、犯罪発生率の激減を目指してマイ ノリティー(=若い黒人男性)に厳しい政策を取り、「人種差別主 義者」と呼ばれていたこと。

    けれど今日のディベート、8人いた候補者の中で、主張の内容に もっとも納得できたのがジュリアーニだった。移民政策に関しても 他の候補者と違い、「100%閉め出し」策は考えていない。そんなこ とをすると、ニューヨークでは弊害の方が大きくなるから。堕胎 (OK)、ゲイの結婚(OK)、銃規制(必要)も、すべて同じ理由から。

    たとえば中絶絶対禁止にしたら、貧しいシングルマザーが今よりさ らに増えること必至。男は養育費払わないから、彼女たちは生活保 護に頼り、結果的に税金の大きな支出となる。ニューヨーカーに とっては、神様を怒らせてでも(笑)出費を押さえたいということ。

    逆に言えば、私が「何ワケわかんないこと言ってんだ」と思った他 州の候補者の主張(すべては神様、みたいな過剰なキリスト教信 者)は、そのエリアに住む人にとっては「そう、そう、その通り!」なのだろう。

    これはアメリカの物理的な広さ、それに由来する、それぞれの地域 の人種、経済、文化、宗教の違いの賜物だ。

    とは言え、不法移民問題で「家の改装にやってきた工事人が『ヘン な訛り』でしゃべってたら……」などとヘーキで口にするミット・ ロムニー候補なんて、どうかと思うが。(私だって「ヘンな訛り」 でしゃべってるけど不法移民じゃないし、そもそも外国訛りの英語 を「ヘン」って、それ自体がすごい。まぁ、本音ではあるんだろう けれど、曲がりなりにも大統領になりたい人物なわけでしょうに。)

    というわけで、わたし的にはジュリアーニに軍配のディベートでした。

    ニューヨーク・ブラックカルチャー・トリヴィア
    2007/12/2 #200



    堂本かおる 
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書・木村怜由

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