ニューヨークの街角から
『ニューヨークの街角から』 バックナンバーへ
Off Off New York Tours, Mr. 川島 の 『素顔のニューヨーク』 No.35 2004.10.12
『オータム・イン・ニューヨーク』
観光業もオフシーズンなので、ふらっと都会から離れて、精神的な疲れを取るた めに、車を北に走らせる。ハドソン・リバー・パークウエイからマンハッタン島 を抜け、アメリカ大陸に入る。もうそこは緑あふれる広大な土地となる。この広 い大陸を速く走るためにはハイウエイを利用することが賢いことだが、残念なが ら景色はあまりよくない。急ぐ必要のないドライブで、のんびりと景色や町並み を味わうために、ローカルのルート9に入る。ハドソン川を時折左手に見なが ら、紅葉された木々の中を走ることは、コンクリートのに囲まれた街で渋滞には まっているいらいらさせられる気分を和らげてくれる。 タリータウンという小さな街を過ぎると、ロックフェラーの敷地という看板が目 に入る。ここからは見えないが、石油王のジョン・ロックフェラーが建てた大豪邸 があるのだ。孫のネルソンが彼の美術コレクションを加え、一般に開放されている。 2回ほど行ったことがあるが、豪邸の建築、ハドソン川を望める美しく広大な庭 にはいくつもの彫刻があり、邸内はピカソやミロなどの美術品が飾られている。 美術ファンにはたまらないことだろう。またこの近くにはシャガールによるステイ ンドグラスが設置されたユニオン教会がある。 私は車を止めることなく、さらに北に向かい、ハドソン川を渡り、ベア・マウン テン州立公園に入る。景色は最高である。ジョージ・ワシントンも卒業した海軍 師範学校のウエストポイントに到る。敷地に入ろうとすると検問所で止められた。 以前は自由に入れたのだが、テロの影響で禁止されたのだろう。しかし入り口手前 の博物館は無料で開放されている。ここにはライフルから大砲、そして原爆まで 展示されている。ここで学校内の敷地見学する有料バスツアーがあることがわかった。 今回参加はしなかったが、この敷地には、歴代の将軍(ワシントン、パットン、 アイゼンハワーなど)の銅像がいくつも置かれていて、また州立公園を一望できる。 帰りは、パリサイド・パークウエイを一気に運転し、ジョージ・ワシントン橋を 渡って、狭いアパートに戻った。相変わらず変わらない、忙しい日本人的なドラ イブだったが、気分は良い。 2004.10.12
川島裕次 |
少しでも有益な情報を共有すべく、ご意見、訂正・追加情報をお待ちしております。
連絡は、(株)no borderお問合せフォームからお願いします。
サイトに関する情報提供・お問合せはこちらからお願い致します⇒お問い合わせ
広告も募集中です。お問合せからご連絡ください。