『NYっておもしろい!』 バックナンバーへ

No.001 2001.06.05

『answering machine』


    toll free という日本で言う 0120にあたるフリーダイヤルがアメリカにもある。こ ちらは1−800とかでいう数字で始まる場合が多いのだが、とにかくこれにかける とまず生身の人間が答えることはないといってもよいだろう。つまり録音された voice で答えられる。Answering machine というように機会が返答するのだ。しかし これを聴き取るのがひと苦労なのである。もっとゆっくり親切に言ってくれればいい ものの、流暢な抑揚の整った英語で答えてくれる。しかも早い。アメリカは移民の国 なのよ〜。ここにまったく英語を話さない国から来てる人間もたくさんいるのよ。

    なになにについては1番(press one)を、なになにについては2番をと永遠と5番く らいまであるものもある。そうなるといったい自分が聞きたいものが果たしてでてく るかもわからないという不安感に悩まされる。しかもやっと番号があったなと思って そこを押すと今度はまたさらにそこからチョイスを選べとなる。なになには1番、な になには2番と。もういったいいつ終わるのという恐怖すら。とにかくこれを聞いて いる間はずっと緊張続きなのだからもう神経がもたない。そして最後に”If you want to go back to the beginning of this tape, press 9” とかいうと結局、あ あ、自分が聞きたいところを押す番号はないのだと落胆してしまう。これを何度も何 度も聞いて1回目より2回目、2回目より3回目にだんだん全体が聴き取れるように なるのだ。

    しかしこのメッセージを全部聞いて実際自分が選びたいものがないとどうなるかとい うと、結局このtoll free は使え無いということになる。しかも私が初期の段階で聞 きたかったことというのは、はずかしいことながら、long distance のかけ方だった のだ。Verizonの場合、long distance は1をかけてからアメリカ国内の area code をかけるのである。しかし私はそれすら知らず、1をかけずに area code からかけ ていたため、通じなかったのだ。けれどもそれを確かめたくて聞きたいのに人間と話 せない。こういうことはもうアメリカ人にとっては常識なのだろう。しかし私みたい な異邦人はそういうことを聞きたい。けれどもそういうことは toll free では聞け る場ではないのだ。そのため、ここではシステムに乗れない人は、いっしょうけんめ い他の番号を探し、やっと自分で払いなさいよという番号が見つかり、やっと人間と 話せるという仕組みなのた。

    2001.06.05.

    ノーラ・コーリ
    **************************************
    Nora Kohri
    (Overseas childbirth and childcare consultant)
    info@caretheworld.com
    http://www.caretheworld.com
    **************************************

上に戻る



提供情報の正確性・客観性については責任を負いません。予めご了承ください。
また、本サイト運営者はここで紹介する個人・会社・団体とは関係ありません。

少しでも有益な情報を共有すべく、ご意見、訂正・追加情報をお待ちしております。
連絡は、 info@marugoto-shanghai.com までお願いします。


運営&Copyright no border inc. since 1996
サイトに関する情報提供・お問合せはこちらからお願い致します⇒お問い合わせ
広告も募集中です。お問合せからご連絡ください。
「まるごとNY」 
トップページへ
書・木村怜由

NYの医療費も調査。
ニューヨーク旅行ならこの年会費海外旅行保険クレジットカード特集

ニューヨーク関連広告