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No.192002.02.11

『人種差別がある』


    アメリカは人種のるつぼという。さらにニューヨークは多人種で構成されている。マ ンハッタンへ行くといったいここはどこ?と思うほどいろいろな言語、いろいろな肌 の色の人たちが集まっている。しかししょせん白人社会である。有色人種や貧困層の 人たちはなんらかの差別を受けている。

    お金があればメンバーになれる。メンバーでない人は立ち入り禁止というところが けっこう目立つ。Ryeではそこに住み、地域税を納めている人たちだけが利用できる ビーチが柵でかこってあった。スカースデールにあるプールも年会費を納めた人たち だけの出入りが許されている。カナダはそうでなかった。誰でも低料金で利用できる 施設がたくさんあったのだ。日本でも一般市民が利用できる公立のスポーツ施設など はたいへん多い。しかしこのあたりはほとんどないのだ。みんなある一定の利用料金 を支払わないとテニスコートにしろ、プールにしろ使えないのだ。

    もし一般公開にしてしまったらあらゆるところから人が来て、その施設の質が落ちる ことを恐れているのだ。特に地域税が高いといわれる地域ではそれを肌で感じる。そ のようなところの市民は高い税金を納められる人たちしか利用できないように施設を かこってしまっている。施設はりっぱである。しかしそこに大家族のヒスパニックや パンツ一枚ではいってきそうな低所得層の黒人が混じることなどとうてい想像できな い光景である。

    アメリカは明らかに人種および階級差別がある国だと感じる。反発をくらうかもしれ ないが、事実である。上層階級の白人はなんとかその階級を保とうと必死である。そ のためにも差別をするのだ。彼らからしたらそれは正当な差別である。私の考える平 等に対しては、「何が悪いの?」と頭をかしげるほどだ。私は有色人種であり、学生 の頃はお金がなかった。白人社会で差別を受けてきた。だから怒りは人一倍でかいの だ!

    ノーラ・コーリ
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    Nora Kohri
    (Overseas childbirth and childcare consultant)
    info@caretheworld.com
    http://www.caretheworld.com
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書・木村怜由

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