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No.312002.10.12

『US オープン』
(これはゴンザラスとショッケンとの試合)


    USオープン、テニスの試合を見に行った。公共の交通機関を利用していくべきか、 それとも車で行くべきか迷ったが、家がクイーンズから離れていたので思い切って車 ででかけた。やはり正解であった。アメリカの試合場の駐車場はかなり広い。遠い駐 車場でもシャトルバスが出るので、やはり車で行くのが便利だ。シア・スタジアムと いう野球場にこのテニスの試合場は隣接していたが、その野球場の周りは、野球場の 5倍の敷地はある駐車場なのだ。しかし、電車での便もたいへんよい。地下鉄7番で シア・スタジアムで降りれば、目の前が試合場となっている。

    会場への入場は10時からだった。試合は11時から。その11時の試合は男子のダ ブルズ。そこから永遠と5時近くまで試合は行われた。次の試合は女子のダブルズ だった。そして最後がその日の午後の部の男子シングルズだった。私はなんと家を9 時に出て、永遠と4時過ぎまで会場にいた。

    このテニスの試合場はとにかくばかでかい。そう、アメリカはなんでもばかでかい。 まずArthur Ashe という一番大きなメイン会場がある。次に Louis Armstrong とい う中規模の試合会場があり、次に一番小さな Grandstand がある。そのまわりには練 習用のコートが7つあり、そこのひとつのコートにサンプラスがいた。私は双眼鏡で しっかり彼のサーブをしたときに見せたおなかも確かめた。他の試合はすべてシング ルコートで行われ、このコートが15あった。そのため、グランドチケットで入場し た人はこれらの試合を1日中見れる。しかもメインスタジアムで行われている試合を 大きなテレビスクリーンで見ることもできる。そして室内コートもあり、公園のコー トもあるので、その数ははかりしれない。

    こんな真昼間から試合を見に来れる観客はどんな人なんだろうとあたりを見渡した が、案外老若男女、う〜〜ん、けどちょっとシニアの人たちが多いかな?そして白人 がほとんど。やはりテニスの世界だな。野球と比べると、テニスの観客は静かであ る。やはりサーブなどで集中しないといけないからだろう。あまりうるさいとシーと 言われる。看板を持っている人もほんのちらほら。食べ物を持ち込む人もあまりいな ければ、スタンドでの飲食販売はいっさいない。さらに野球と違うのはテニスボール が観客席に飛びこんできてもコートに返さなくてはいけないことだ。

    会場の外はちょっとしたお祭り気分であった。飲食店が軒をつらね、バーベキューグ リルのおいしいにおいが漂っていた。それに惹かれてつい、ハンバーガーを買ってし まった。何もかも高いのは承知だったが、ハンバーガー8ドル50セントはちょっと おさいふがさみしそうだった。ハイネケンのビールは5ドル50セント。エイビアン の水は3ドル。やっぱり3倍くらいかな?のども渇いたので途中でスムージー(つぶ つぶ氷の入った飲み物)のピナコラダ味を飲んだ。セルフサーブだったのでストロー ベリー味も混ぜてみた。セルフサーブのいいところ。

    警備体制もばっちしだった。ゴールデンレトリーバー犬が一匹、黒いレトリーバーが もう一匹会場を歩いていた。彼らもしっかり仕事をしていた。何よりもかわいかった のが、彼らも首に自分の顔写真入りのIDをぶる下げていたことだった。私服の警察 官はすぐわかる。からだが大きくて、歩き方がゆっくりだ。たいていサングラスをか けて、どこを見ているかがわからない。しかしなんとなく当たりを細かく見張ってい るのが一目瞭然だ。会場の入口はポリスカーと共に警察官がどこもかしこも立ってい る。ああ、退屈そうだな。けれどもお仕事ご苦労様。セレスが刃物で傷つけられて以 来、選手のガードはものすごい。試合の合間の休憩にはごっつい警備のおじさんが選 手のすぐ後ろに一人づつ背中を向けて立っていた。9・11のおかげかどうかはわか らないが、NYは安全体制を徹底している。

    試合は見れてよかった。しかも晴れ晴れとしたすばらしい日だった。涼しい風はもう 秋の予感を漂わせていた。そしてスタジアムの目の前にそびえていたグローブはまさ に私が30年ほど前に国際博覧会にここに来た証のように写った。

    ノーラ・コーリ
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    Nora Kohri
    (Overseas childbirth and childcare consultant)
    info@caretheworld.com
    http://www.caretheworld.com
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書・木村怜由

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