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No.452003.08.28

『開放的なビーチ』


    いやいや、またもやびっくりニューヨーク。マンハッタンからわずか30分ほどでロン グアイランドのきれいなビーチにいける。私はウェストチェスターに住んでいるので そこからは1時間ほどだが、それでも近いし、楽しい。何が楽しいかというとあのダ イナミックな波とたわむれることである。かなり体力を要するが、自然の力をからだ いっぱいに感じられるのが何よりも私は好きだ。

    そんなロングアイランドのRobert Moses State Park へ足を伸ばした。

    海岸線をいつものように散歩していた。すると先のほうに集団が見えた。あれ?なん でこっちの人たちと離れてあっちに固まって陣取ってるんだろう?と思って近づいて いった。近づくにつれ、目に入ってきたのは、あれ?はだか!そう、なんと老人が数 人まっぱだかで波打ち際に方に立っていた。私は14歳の娘を連れていたので、すぐ彼 女は返すことにした。とてもじゃないが、ここは子ども、立ち入り禁止だ。

    その集団のいるビーチの手前には看板が立てられ、そこには、「この先は、水着着用 の義務付けはありません。水着を着る、着ないは皆さんの自由な選択に任されていま す。そのため、この先は、ヌードの人たちもいますので、ご了承ください。」とま あ、おおざっぱにはこんな内容が英語でかかげられていた。

    NYっておもしろい!のシリーズを書いている著者としては是非ともこれは見学させ ていただかないと、と思い、私はヌーディストビーチにエンターした。そこには老若 男女、ほぼ90%の人がまっぱだかで金曜日の午後のひとときを過ごしていた。だん ぜんカップルが中心だった。といっても必ずしも男女というわけでなく、男男のカッ プルもけっこういた。あとはたった一人で来ている男性もけっこういた。ほとんど大 人。女性はほとんどの人が彼といっしょでしかもけっこうおばさんが多かった。ま あ、多少若い人もいた。そして大多数が男性。しかも40代から上、上はきっと70 代くらいであろうか?

    みんな常連なのだろう、きれいに体全体がこんがりと茶色く焼けていた。それはそれ なりに評価しよう。それにしてもみんなプライベートな部分を隠すこともなく、実に 解放的だ。彼らは自分たちのことをナチュラリストと呼び、性的な意味合いはないと のことだ。まっぱだかで水の中で泳ぐ人もいたが、なんと気持ちのよいことであろ う。

    どうやらこのような開放的なビーチはNYのほかにもNJなどにあり、かなり歩いて いった遠いところに位置するらしい。ニューヨークでもニュージャージーでもこのよ うに区画された地域で身に服をまとわないことは法的に許されているというからこの あたりも個々の価値観を尊重するアメリカらしい発想ではないか。おそらく日本で あったら軽犯罪になるのだろうか。

    ノーラ・コーリ
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    Nora Kohri
    (Overseas childbirth and childcare consultant)
    info@caretheworld.com
    http://www.caretheworld.com
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書・木村怜由

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