No.63 ･ 2005.03.06
『トイレがしまらない、紙が入っていない』
トイレに入って、ドアを見たら、そのドアのロックは壊されているどころか、まず ロックが抜かれていて大きな丸い穴があいている。またここから中をのぞけばきれいに 用を足しているのは丸見え。どこかロックがあるところはないかなと探すものの、 なんとすべてのトイレのロックが壊され、はずされていたのです。 ああ、けどもう我慢できない。しかたないのでどこでもいいやと入ったものの、座っ ている便器からトイレのドアまでの距離がある。私の短い腕ではとうてい押さえられ ない距離。しかもドアは手を離せば自然とあいてしまうタイプ。ああ、こんなとこ ろで用は足せない。やっぱりだれかといっしょに入らないとニューヨークのトイレは 使えない。こういう時には２才、３才の子どもでも役に立つものだ。 さらに困ったことに紙がない。アメリカでは普通の5倍ほどの大きなトイレット ペーパーのロールが設置されているところが多いので、めったになくなっていることは ないのですが、やはりたまに運が悪いと、用を足した後に手を伸ばしてみると、あ あ無い！という悲劇。日本人はたいていみんな駅前で無料で配られるようなポケット ティッシュを持っているので、たいていの女性はこのようなティシュをハンドバッ グにしのばせているだろう。けれどもアメリカ人はどうしてるの？と聞いたら、な かったらしかたないじゃない？そのままよ。との簡素な答え。まあ、ごもっとも。
ノーラ・コーリ
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