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No.912006.11.05

『無料でブランド品がもらえる』

    Career Closet というところへ行った。場所は Briarcliff と、ウェストチェス ターでも北部の方だ。ここは裕福層の人たちがボランティアで集めたブランドの仕事 用の洋服、主にスーツやワンピースなどを生活保護などの貧しい人たちに無料であげ てしまうという活動である。

    そこに私は取材に出た。まずここを利用できる人は限定された人に限る。つまり仕事 をしなくてはならない。しかし面接に行くときの洋服すら持っていないというような 人だ。長いこと仕事をしてなかった人。再就職をしようと思っている人。貧しくてそ のような洋服を買うことができない人。そのような人たちである。

    そのような人が職業安定所から選ばれたここに送り込まれる。まず職安の担当者が Career Closet の担当者に連絡する。 そして予約をとる。土曜日の午前中しか開いていないため9時半の予約だ。時間は12 時まで開いている。

    しかもたいてい貧しい人たちは車を持っていないので近くの駅まで送迎することに なっている。そのため電車が着く時間に合わせて誰かが迎えに行ってまた時間に合わ せて送りに行く。その間に彼女達は服を選ぶわけだ。

    場所は教会の地下室。といってもものすごく広い。4つほどの教室を利用して洋服が 所狭しとみっしり入っている。男性の洋服もある。

    サイズ別に別れていてボランティアのコーディネーターがサイズを聞いてどのような 服を望むかを聞いてあっちこっちからもってきてはこういう組み合わせはどうかと言 いながらcoordinate してくれる。

    そして最終的には3つまでもらえる。つまりジャケットとブラウスとスカート、ある いはズボンの組み合わせを3つまでだ。これはなかなか気前がよい。そしてブランド 物できれいであまり着た形跡のないものばかりだ。

    彼女達は実にうれしそうだった。自分では決して買えない物をただでもらえるのだか らだ。洋服が決まったところでポラロイドカメラで 上半身の写真をとる。これが申込書に貼られ確かにこの服が渡されましたという証拠 となる。さらに彼女達は後ろにいってハンドバッグとくつももらえる。いや、ベルト やアクセサリーもあった。

    時間が着たらまた駅まで送ってもらっていた。あっというまの1時間ほどで袋いっぱ いの洋服を抱えてうれしそうな彼女達は去っていった。

    なんとすばらしい制度だろうとつくづく思った。

    今まで専業主婦を長年しているとジャージー姿ばかりが定着してスーツで身をひきし めることなどなかなかなかったのだろう。急にそれだけのものを揃えるのは容易では ないはずだ。この発想はすばらしい。なんともいえないすばらしい人助けだ。

    ノーラ・コーリ
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    Nora Kohri
    (Overseas childbirth and childcare consultant)
    info@caretheworld.com
    http://www.caretheworld.com
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書・木村怜由

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