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No.882007.05.03

『性犯罪者』

    アメリカでの性犯罪者の公開については日本で聞いていたが、実際にここに住んでみ て、その報告があり、さらにはすぐ近くに性犯罪者がいるという実感はここにきて初 めてわかった。先日、Board of Education から手紙が、Parent / Guardian of (学 区) Student at : (住所)でここに届いた。あけてみたら2つの手紙が入ってお り、1つは Superintendent から、もうひとつは、(地区) Police Department  の Chief of Police から来ていた。その1通には、Megan's Lawに基づいて、ここの 学区には7人の性犯罪者がいるということが書かれてあった。性犯罪者についてフ リーダイヤルに電話をして聞きだすことができる。しかも性犯罪はとても重い刑で、 登録は一生涯義務付けされていて、常に住所を明らかにしていないといけない。つま り一度性犯罪で捕まったら一生、自分は性犯罪を犯しましたと公表しなくてはいけな いのだ。これだけでも罰である。彼らは刑にふしたあともこのように罰を一生受ける のだ。

    それでは、子どもを持った親はこの報告をどのように受け止めたらよいのか。つま り、性犯罪者はどこにでもいる。だからこそ、親は子どもから目を離してはいけな い。一人歩きをする子どもには、知らない人に付いて行ってはいけないというような ことをしっかりと教えることだろう。しかし、それだけでは十分でない。私たちは常 に知らない人と話しているから。むしろ、よく知っている人、たとえば学校の音楽の 先生とか身近にいる人でもあるのだ。つまり、音楽の先生は音楽を教えるが、生徒の はだかの写真を撮らない。こういうその人とその人の役割について子どもたちに教え ることなのだ。普段隠しているところをさわられたり、写真を撮られたりするのは間 違っているというようなことを教えることだ。

    アメリカに限ったことではない。日本では多くの子どもたちの口が封じ込められてい る。「秘密だぞ。絶対にかあちゃんに言うな。言ったらしょうちしないぞ。」と脅か されたら、弱い立場にいる子どもは絶対にいうことを聞く。けれどもアメリカに性犯 罪を犯した人の絶対数は多いと思う。社会問題も日本の比ではない。だからこわいア メリカといわれてもしかたがない。けれどもそれだけでここアメリカをみんなが去る だろうか。危険なことは承知の上、犯罪に巻き込まれないように予防するしかない。 日本から無防備にきた日本人は、その点、狙われやすいかもしれない。そのためにも 十分、アメリカの事情を知って、子どもを守りながら安全に暮らしてほしい。

    ノーラ・コーリ
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    Nora Kohri
    (Overseas childbirth and childcare consultant)
    info@caretheworld.com
    http://www.caretheworld.com
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書・木村怜由

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